Japanese
English
特集 消化器癌に対する最新の集学的治療戦略
II. 各論
3.大腸癌の集学的治療戦略
Multidisciplinary treatment for colorectal cancer
南 宏典
1
,
小西 毅
1
,
上野 雅資
1
,
福長 洋介
1
,
長山 聡
1
,
藤本 佳也
1
,
秋吉 高志
1
,
長嵜 寿矢
1
,
山口 智弘
1
,
佐野 武
1
,
山口 俊晴
1
H. Minami
1
,
T. Konishi
1
,
M. Ueno
1
,
Y. Fukunaga
1
,
S. Nagayama
1
,
Y. Fujimoto
1
,
T. Akiyoshi
1
,
T. Nagasaki
1
,
T. Yamaguchi
1
,
T. Sano
1
,
T. Yamaguchi
1
1がん研有明病院消化器センター消化器外科
キーワード:
結腸癌
,
直腸癌
,
集学的治療
,
放射線療法
Keyword:
結腸癌
,
直腸癌
,
集学的治療
,
放射線療法
pp.832-836
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_832
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結腸癌は外科的切除を原則とし,StageⅢおよび再発リスクの高いStageⅡの一部において術後補助化学療法が推奨される.最近の臨床試験の結果,再発リスクの低い症例では抗癌薬投与期間を6ヵ月から3ヵ月へ短縮可能であることが示唆された.一方,直腸癌では外科的切除および術後補助化学療法に加え,欧米では術前(化学)放射線療法(CRT/RT)を用いた集学的治療が標準治療であり,予防的な側方リンパ節郭清なしで比較的良好な成績が得られている.直腸癌治療成績のさらなる向上のためには,再発リスクに応じた術前全身化学療法の組み合わせが今後の課題である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018