Japanese
English
特集 腹膜と腹水を究める―新しい考え方と治療法
3.腹膜播種の最新診断法とその臨床応用
Photodynamic detection for peritoneal dissemination
藤原 義之
1
,
宍戸 裕二
1
,
齋藤 博昭
1
,
蘆田 啓吾
1
,
本城 総一郎
1
,
坂本 照尚
1
Y. Fujiwara
1
,
Y. Shishido
1
,
H. Saito
1
,
K. Ashida
1
,
S. Honjo
1
,
T. Sakamoto
1
1鳥取大学病態制御外科
キーワード:
胃癌
,
腹膜播種
,
審査腹腔鏡検査
,
5-ALA
Keyword:
胃癌
,
腹膜播種
,
審査腹腔鏡検査
,
5-ALA
pp.603-608
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_603
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腹膜播種は腹腔内臓器に発生した悪性腫瘍から癌細胞が腹腔内に遊離,腹膜に着床し,転移を形成した状態である.胃癌の場合,小結節型やび漫性浸潤型を呈することが多く画像診断にて初期病態を診断することは困難である.さらに,JCOGのREGATTA試験により非切除因子のある胃癌に対する胃切除先行の治療的意義が否定されたこともあり,治療前に腹膜播種診断を正確に行うことが求められている.よって,胃癌においては全身麻酔下審査腹腔鏡が普及してきているのが現状である.われわれは,審査腹腔鏡検査に5-aminolevulinic acidを用いた蛍光腹腔鏡検査を開発し,これを用いた進行胃癌の治療を行ってきたので,この方法と治療成績について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018