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特集 ロボット時代の泌尿器科手術①—前立腺癌に対する新たなスタンダード
Ⅰ.術式
経腹膜・前方到達法
Robot-assisted radical prostatectomy:trans-peritoneal anterior approach
服部 一紀
1
Kazunori Hattori
1
1聖路加国際病院泌尿器科
キーワード:
ロボット支援前立腺全摘除術
,
前方到達法
Keyword:
ロボット支援前立腺全摘除術
,
前方到達法
pp.810-817
発行日 2015年9月20日
Published Date 2015/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205448
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要旨 ロボット支援前立腺全摘除術(RARP)において,経腹膜・前方到達法は最も一般的な方法である。経腹膜到達法の利点として,広い操作スペース,自由度が高いトロッカー配置,鼠径ヘルニアのメッシュ手術後でも実施可能であることなどが挙げられる。欠点としては,腹腔内臓器の損傷リスク,術中に腸管が視野の邪魔になる,過去の手術などにより腹腔内に癒着がある場合に難渋する,術後のイレウスの可能性などである。前方到達法は,直感的だが膀胱頸部の切離ラインがややわかりにくく,特に後壁の処理が難しい。このためわれわれは,前方から切離を開始し,早めに頸部側方を切離展開することにより,後壁側の処理をしやすくする方法(前側方到達法)を採用している。
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