Japanese
English
症例
下腹部正中切開を有する手術後に生じた鼠径部ヘルニアに対し腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(TEP法)にて修復しえた1例
A case of totally extraperitoneal repair for inguinal hernia with a history of lower abdominal midline incision
片岡 淳
1
,
新田 敏勝
1
,
木下 隆
2
,
太田 将仁
3
,
藤井 研介
4
,
石橋 孝嗣
5
J. Kataoka
1
,
T. Nitta
1
,
T. Kinoshita
2
,
M. Ota
3
,
K. Fujii
4
,
T. Ishibashi
5
1城山病院消化器センター外科
2市立ひらかた病院外科
3城山病院消化器センター外科
4大阪医科大学一般・消化器外科
5城山病院消化器センター外科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
TEP法
,
腹腔鏡下修復術
Keyword:
鼠径ヘルニア
,
TEP法
,
腹腔鏡下修復術
pp.1274-1277
発行日 2018年11月1日
Published Date 2018/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1274
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はじめに 成人鼠径ヘルニアに対する術式の一つとして腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(totally extraperitoneal repair:TEP法)があげられる.壁内の操作のみで完了され,かつ腹腔内操作が極端に少ない点,さらに両側症例に対応しやすいという点で当科では標準術式の一つとして採用している.しかし下腹部正中切開を有する手術後に生じた症例では,そのTEP法に対して相対的禁忌ないしは適応外とされていた.本稿では下腹部正中切開を有する手術後におけるTEP法の症例を供覧し,その有効性について若干の文献的考察を加えて考察する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018