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特集 術前・術中イメージングの最先端
II. 各論
2.術中イメージング
-1)胃癌手術におけるセンチネルリンパ節の検出
Detection of the sentinel lymph nodes in the gastric cancer surgery
吉田 昌
1
,
大平 寛典
1
,
北島 政樹
1
,
鈴木 裕
1
M. Yoshida
1
,
H. Ohdaira
1
,
M. Kitajima
1
,
Y. Suzuki
1
1国際医療福祉大学病院外科
キーワード:
インドシアニングリーン
,
蛍光
,
胃癌
,
センチネルリンパ節
Keyword:
インドシアニングリーン
,
蛍光
,
胃癌
,
センチネルリンパ節
pp.1125-1127
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1125
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インドシアニングリーン(ICG)を用いた胃癌におけるセンチネルリンパ節(SN)の検出は,肉眼的な色素法では良好な成績が得られなかったが,赤外線カメラを使用した方法で良好な成績が期待されている.本稿では特に,ICG蛍光法において,蛍光強度の強いリンパ節を選択する方法について概説する.現在のところ,異なる蛍光カメラでの複数の検討において,手術前日に,50 μg/mlに薄めたICGを0.5 mlずつ4ヵ所粘膜下注射する方法がよいことが報告されている.この投与条件において,明視野・カラー蛍光カメラを用いてsentinel basinをroom light下に観察すると,暗く,二次リンパ節と思われる蛍光がみえにくくなり,明るいSNの検出が容易になる利点がある.ICG蛍光法の信頼性を検証するために,さらなる症例の集積や報告の集積が必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018