ICG蛍光法の外科領域への応用
胃癌手術におけるICG蛍光法を用いたセンチネルリンパ節同定法
園田 寛道
1
,
山本 寛
,
村田 聡
,
谷 徹
1滋賀医科大学 消化器外科
キーワード:
Indocyanine Green
,
胃腫瘍
,
蛍光
,
リンパ行性転移
,
腹腔鏡法
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
センチネルリンパ節
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Fluorescence
,
Indocyanine Green
,
Lymphatic Metastasis
,
Laparoscopy
,
Stomach Neoplasms
pp.943-946
発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009305356
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Indocyanine green(ICG)蛍光法による胃癌のセンチネルリンパ節(SN)の同定法は、従来の色素法やラジオアイソトープ(RI)法に比べ簡便かつ客観性があり正確な方法であり、胃癌に対するSN理論の妥当性を評価するのに適した方法になりうる。胃癌にSN理論が適応可能になると、リンパ節郭清範囲や胃切除範囲の縮小が症例ごとに個別化して施行可能となる。さらに、近年めざましい発達を遂げている胃癌に対する内視鏡下粘膜下層切開剥離術(ESD)や腹腔鏡下手術とICG蛍光法によるSN同定法とを融合させることにより、新たな低侵襲個別化胃癌手術の実現が可能となるであろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2009