症例
閉鎖孔ヘルニア嵌頓整復術後14日目に発症した
遅延性小腸穿孔の1例
明石 諭
1
,
杉森 志穂
1
,
佐々木 義之
1
,
島田 啓司
2
,
山田 行重
1
1国保中央病院外科
2市立奈良病院病理診断科
キーワード:
閉鎖孔ヘルニア嵌頓
,
穿孔
,
非閉塞性腸管虚血症(NOMI)
Keyword:
閉鎖孔ヘルニア嵌頓
,
穿孔
,
非閉塞性腸管虚血症(NOMI)
pp.1393-1396
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1393
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はじめに 一般にヘルニアは部位にかかわらず,腸管が嵌頓している場合は可及的に整復する必要がある.ごくまれに整復後に穿孔をきたすことがあるが,その多くは整復後すぐ,もしくは同日中に発症することが多い.
われわれは整復14日後に穿孔をきたした症例を経験したが,穿孔部が2ヵ所あることから,嵌頓部の壊死よりは非閉塞性腸管虚血症(NOMI)の関与が疑われたので報告する.
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