特集 外科手術器具の理論と使用法
Ⅲ.エネルギーデバイス
超音波凝固切開装置の特性と正しい使用法
中島 亮
1
,
吉村 文博
1
,
田中 敬太
1
,
橋本 恭弘
1
,
薦野 晃
1
,
坂本 良平
1
,
佐藤 啓介
1
,
長谷川 傑
1
1福岡大学消化器外科
キーワード:
超音波凝固切開装置
,
腹腔鏡手術
,
エネルギーデバイス
Keyword:
超音波凝固切開装置
,
腹腔鏡手術
,
エネルギーデバイス
pp.1151-1155
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka79_1151
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超音波凝固切開装置(ultrasonically activated devices:USAD)は,止血と切開を同時に行うことができ,剝離やリンパ節郭清も可能であり,安全で治療効果の高い手術を行うために重要な手術機器である.一方で,熱による周囲組織への影響,キャビテーションの注意,また内視鏡下手術の際にはミストなどへの対策を念頭におくことも重要である.したがって,その原理および正しい使用法を習得することは安全に手術を行ううえで必須である.本稿ではUSADの原理,使用法,注意点そして現在汎用されている機器について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017