Japanese
English
脊柱靱帯骨化症up-to-date Ⅱ.脊柱靱帯骨化症の疫学・病態
4.靱帯骨化と栄養
後縦靱帯骨化症と骨代謝の関連
Association between ossification of posterior longitudinal ligament and bone metabolism
土肥 透
1
,
岡崎 賢
1
,
大島 寧
2
,
田中 栄
2
T. Doi
1
,
K. Okazaki
1
,
Y. Oshima
2
,
S. Tanaka
2
1東京女子医科大学整形外科
2東京大学整形外科・脊椎外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokyo Women’s Medical University, Tokyo
キーワード:
OPLL
,
bone metabolism
,
bone strength
,
ENPP1
Keyword:
OPLL
,
bone metabolism
,
bone strength
,
ENPP1
pp.27-30
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei89_27
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
後縦靱帯骨化症(OPLL)は,後縦靱帯の骨化により脊髄が圧迫され,四肢の運動・感覚障害などの神経症状を呈し,日常生活動作(ADL)および生活の質(QOL)を著しく損なう疾患である.OPLLに関連する病態としては,糖尿病1)や肥満2)に加え,骨代謝異常との関連が報告されている.骨密度や骨代謝マーカーを用いた先行研究では,OPLLと全身の骨硬化傾向との関連を示唆する報告が少なくない3~6).さらに副甲状腺機能低下症や線維芽細胞増殖因子23(FGF23)関連低リン血症くる病・骨軟化症などの骨代謝異常関連疾患でOPLLが併存することも指摘されている7,8).
本稿では,OPLLと骨代謝の関連について,過去の骨密度による報告や,われわれが実施した有限要素解析に基づくOPLL患者の骨強度評価に関する研究結果を概説する.さらに,OPLLと骨代謝マーカーとの関連についても,われわれの過去の研究を交えて解説する.加えて,共同研究の成果として,FGF23関連低リン血症性くる病・骨軟化症の原因遺伝子の一つであるecto-nucleotide pyrophosphatase phosphodiesterase(ENPP1)に関連したOPLLの新たな治療法の可能性についても紹介する.

© Nankodo Co., Ltd., 2026

