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脊柱靱帯骨化症up-to-date Ⅱ.脊柱靱帯骨化症の疫学・病態
2.脊髄損傷
後縦靱帯骨化症と頚髄損傷
-――Optimal treatment for Spinal Cord Injury associated with cervical canal Stenosis(OSCIS)試験を含めて
Cervical spinal cord injury with ossification of the posterior longitudinal ligament:current evidence and the Optimal treatment for Spinal Cord Injury associated with cervical canal Stenosis(OSCIS) study
飯塚 陽一
1
,
筑田 博隆
2
Y. Iizuka
1
,
H. Chikuda
2
1高崎健康福祉大学保健医療学部
2群馬大学整形外科
1Faculty of Health Care, Takasaki University of Health and Welfare, Takasaki
キーワード:
SCI
,
OPLL
,
early surgery
,
RCT
Keyword:
SCI
,
OPLL
,
early surgery
,
RCT
pp.18-21
発行日 2026年4月25日
Published Date 2026/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei89_18
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は じ め に
後縦靱帯骨化症(ossification of the posterior longitudinal ligament:OPLL)は,後縦靱帯の骨化により脊柱管狭窄を生じ,脊髄症状や神経根症状などが出現する疾患である.特にわが国をはじめアジア人に高頻度に発症し,頚椎において脊柱管狭窄をきたす主要な原因の一つである.OPLLや脊椎変性による脊柱管狭窄は慢性的な脊髄圧迫をもたらすが,軽微な外力であっても頚髄損傷を引き起こしやすい.このような頚髄損傷は,骨折や脱臼などの明らかな骨傷を伴わないことから非骨傷性頚髄損傷と呼ばれ,特に高齢者に多いこともあり,臨床的に大きな問題となっている.
これまで,わが国をはじめとしたアジアの国々を中心にOPLLに関する多くの研究がなされ,さまざまな知見が蓄積されてきたが,OPLLや脊椎変性による脊柱管狭窄を伴う非骨傷性頚髄損傷に対する治療指針は確立されていない.この問題に関する新たなエビデンスを確立するために,われわれは非骨傷性頚髄損傷に対する早期手術と待機手術の治療成績を比較・検討するランダム化比較試験[Optimal treatment for Spinal Cord Injury associated with cervical canal Stenosis(OSCIS)試験]を行った.
本稿では,OPLLに伴う頚髄損傷の臨床的特徴など,これまでの知見とともにOSCIS試験の結果や今後の課題について解説する.

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