Japanese
English
整形外科外来診療の工夫――診断,保存療法,外来手術 Ⅱ.部位別疾患と保存療法
1.脊椎
椎間板性腰痛
-――診断と全内視鏡下脊椎手術
Diagnosis and full-endscopic spine surgery for discogenic pain
水谷 幸三郎
1
,
伊藤 浩
1
,
西良 浩一
2
K. Mizutani
1
,
H. Ito
1
,
K. Sairyo
2
1旭川医科大学整形外科
2徳島大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Asahikawa Medical University, Asahikawa
キーワード:
discogenic pain
,
FESS
,
HIZ
,
TAT
,
FED-TA
Keyword:
discogenic pain
,
FESS
,
HIZ
,
TAT
,
FED-TA
pp.93-96
発行日 2024年10月31日
Published Date 2024/10/31
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei86_93
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
腰痛は,2022(令和4)年国民生活基礎調査において有訴者率男女ともに1位となり,今や国民病と称されている.中でも椎間板性腰痛は椎間関節や仙腸関節由来の腰痛よりも若年から発症し,慢性腰痛の26~42%を占めるとされ1~3),診断,治療価値は非常に高い.しかしながら,非特異的腰痛の確定診断は決して容易ではなく,診断がつかないまま診療を継続することは,医師・患者双方にとってストレスとなる.
本稿では,われわれが行っている椎間板性腰痛の診断手順,局所麻酔下の全内視鏡下脊椎手術,運動療法について解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2024