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特集 アスリートの脊椎・脊髄障害—病態と早期復帰への工夫
スポーツ選手の椎間板性腰痛に対する低侵襲治療
Minimally Invasive Treatment for Athletes with Discogenic Low Back Pain
眞鍋 裕昭
1
,
西良 浩一
1
Hiroaki MANABE
1
,
Koichi SAIRYO
1
1徳島大学大学院運動機能外科学
1Department of Orthopedics, Tokushima University
キーワード:
スポーツ選手
,
athlete
,
椎間板性腰痛
,
discogenic pain
,
ラジオ波焼灼術
,
radiofrequency thermal annuloplasty
Keyword:
スポーツ選手
,
athlete
,
椎間板性腰痛
,
discogenic pain
,
ラジオ波焼灼術
,
radiofrequency thermal annuloplasty
pp.233-238
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200822
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はじめに
アスリートの75%は競技人生の中で少なくとも1回は腰痛を患うとされている7,11).われわれは,その理由としてスポーツ活動による脊椎への繰り返される荷重と頻回の体幹動作が関与していると報告した8).疼痛の原因部位としては,椎体終板,椎間板,椎間関節,仙腸関節,神経根などが挙げられるが,椎間板由来は全腰痛の26〜42%と報告されている3,6,9).
保存療法が第一選択ではあるが,保存療法に抵抗する場合や早期復帰を目指す場合には,手術加療が選択されることもある.いずれの場合においてもスポーツ選手には治療が可能な限り低侵襲であることが望ましく,現在の腰痛手術において経皮的内視鏡下椎間板摘出術(percutaneous endoscopic discectomy:PED)は,最小侵襲手術の1つである.
近年,われわれは椎間板性腰痛に対してPEDにラジオ波焼灼術(thermal annuloplasty:TA)を組み合わせたPED-TAを行っている.本稿では,椎間板性腰痛の概論と併せて述べる.
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