Japanese
English
バイオ時代におけるリウマチ性疾患の診療 Ⅰ.関節リウマチの病態
1.疫学
関節リウマチ患者における骨粗鬆症
-――IORRAコホート研究の結果から
Osteoporosis in patients with rheumatoid arthritis:results from IORRA cohort study
中山 政憲
1
,
古谷 武文
2
M. Nakayama
1
,
T. Furuya
2
1国際医療福祉大学整形外科
2若林医院内科リウマチ科
1Dept. of Orthop. Surg., School of Medicine, International University of Health and Welfare(IUHW)
キーワード:
osteoporosis
,
RA
,
cohort study
Keyword:
osteoporosis
,
RA
,
cohort study
pp.10-13
発行日 2023年10月25日
Published Date 2023/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei84_10
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は じ め に
関節リウマチ(RA)は近年治療薬の発展により,多くの患者で寛解または低疾患活動性を得ることができるようになった1).またRAは続発性骨粗鬆症の原因疾患として知られており,同時にRA患者の合併症で頻度が高いのが骨粗鬆症である2).またRA患者における新規骨折は患者の日常生活動作(ADL)をさらに大きく低下させるため,骨折防止対策が非常に重要であり,骨粗鬆症への治療介入は必須といえる.筆者らは東京女子医科大学において実施されているIORRAコホートをもとに,RA患者と骨粗鬆症の関係についてこれまで多くの研究結果を報告してきた.本稿ではこれらの研究結果をもとに,RA患者における骨粗鬆症の現状,および骨折の発生頻度やその関連因子,治療薬などについて述べる.
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