Japanese
English
上肢疾患の診断と治療の進歩(新鮮外傷を除く) Ⅰ.総 論
3.侵襲的治療
1)インターベンショナル治療:多血小板血漿局所注射
肩関節慢性疼痛疾患に対する多血小板血漿療法の治療効果
Effects of platelet-rich plasma therapy for chronic shoulder pain
川崎 隆之
1
,
齋田 良知
1
,
内野 小百合
1
,
森川 大智
1
,
渋谷 研太
1
,
石島 旨章
1
T. Kawasaki
1
,
Y. Saita
1
,
S. Uchino
1
,
D. Morikawa
1
,
K. Shibuya
1
,
M. Ishijima
1
1順天堂大学整形外科学講座
1Dept. of Orthop. Surg., Juntendo University School of Medicine, Tokyo
キーワード:
platelet-rich plasma
,
shoulder
Keyword:
platelet-rich plasma
,
shoulder
pp.41-44
発行日 2022年10月25日
Published Date 2022/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei82_41
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は じ め に
多血小板血漿(platelet-rich plasma:PRP)は運動器疾患に対する新たな保存的治療の一つとして注目されている.PRPとは末梢血を遠心分離して調製される血小板を多く含む血漿分画であり,そのなかには血小板由来の成長因子が豊富に含まれる.成長因子は細胞の増殖・分化や細胞外基質の産生を促進し,損傷を受けた組織の修復や慢性炎症,あるいは変性疾患に対して組織修復に作用すると考えられている.当院では2011年以降このPRP治療を導入してこれまでさまざまな疾患を治療している.本研究では,そのうち肩関節慢性疼痛疾患に対する治療効果を検証した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022