Japanese
English
骨・軟部腫瘍のマネジメント(その2) Ⅴ.再建法,その他
3)軟部組織再建
軟部肉腫の広範切除後巨大組織欠損に対する自家複合組織移植による集学的再建術の取り組み
Multidisciplinary reconstruction of large skin defects after the wide resection for the soft tissue sarcoma
長谷川 英雄
1
,
塚本 真治
1
,
清水 隆昌
1
,
藤井 宏真
1
,
朴木 寛弥
2
,
田中 康仁
1
H. Hasegawa
1
,
S. Tsukamoto
1
,
T. Shimizu
1
,
H. Fujii
1
,
K. Honoki
2
,
Y. Tanaka
1
1奈良県立医科大学整形外科
2奈良県立医科大学骨軟部腫瘍制御・機能再建医学
1Dept. of Orthop. Surg., Nara Medical University, Kashihara
キーワード:
soft tissue sarcoma
,
reconstruction
,
vascularized graft
Keyword:
soft tissue sarcoma
,
reconstruction
,
vascularized graft
pp.126-129
発行日 2021年10月25日
Published Date 2021/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei80_126
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
軟部肉腫の手術においては,良好な局所コントロールを得るため健常組織を含めた広範切除が基本であるが,その際に皮膚・軟部組織,骨などの組織欠損がしばしば問題となる.欠損が巨大な場合には,血管柄付き複合組織移植などによる再建手術が必要とされる.当施設では腫瘍広範切除術を「骨軟部腫瘍外科医」が担当し,組織移植術を「整形外科微小外科医(手・マイクログループ)」が担当する「(整形外)科内分業制」による集学的な再建術に取り組んできた.本稿では当施設で治療した軟部肉腫例のうち,血管柄付き組織移植を行った症例について検討し,当施設での再建術の特長と集学的再建術の有用性を述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020