Japanese
English
骨・軟部腫瘍のマネジメント(その1) Ⅱ.診 断
1.画像診断
骨・軟部腫瘍におけるPET/CT検査の有用性
Usefulness of positron emission tomography/computed tomography in bone and soft tissue tumors
川端 佑介
1
,
竹山 昌伸
1
,
崔 賢民
1
,
林田 健太
1
,
稲葉 裕
1
Y. Kawabata
1
,
M. Takeyama
1
,
H. Choe
1
,
K. Hayashida
1
,
Y. Inaba
1
1横浜市立大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yokohama City University, Yokohama
キーワード:
bone and soft tissue tumor
,
PET/CT
,
giant cell tumor of bone
Keyword:
bone and soft tissue tumor
,
PET/CT
,
giant cell tumor of bone
pp.29-33
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei79_29
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は じ め に
悪性骨・軟部腫瘍の治療には,手術や化学療法,放射線治療など集学的な治療が必要となる.初診時にすでに肺や骨などへの転移性病変を認めていることも多く,できるだけ早期に正確な診断をつけ,治療に移行することが重要である.また悪性骨・軟部腫瘍は早期診断と的確な治療が予後を大きく左右させることが知られており,さまざまな画像検査を用いて評価することが重要である1).
骨・軟部腫瘍におけるfluorodeoxyglucose(FDG)-ポジトロン断層撮影法(PET)/CT[PET]の役割は,① 初期診断として非侵襲的な良悪性の診断と悪性度の評価,② 病変の広がりの評価すなわち病期診断,③ 治療の効果判定および予後予測および再発の診断などである2).
本稿でわれわれはPETのもつ特性をふまえて骨・軟部診療におけるPETの有用性を検討した.また,PETを施行した患者のなかで「骨軟部腫瘍における良悪性の鑑別」および「骨巨細胞腫におけるPETを用いたデノスマブの治療効果判定」を検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021