Japanese
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骨・軟部腫瘍のマネジメント(その1) Ⅲ.治療総論
4.がんロコモ
がんロコモに対する整形外科無床診療所レベルでの見解
Clinical study for cancer-locomotive syndrome at orthopaedic outpatient clinic
森川 圭造
1
K. Morikawa
1
1医療法人瑞邦会森川整形外科医院
1Morikawa Orthopaedic Practice, Komaki
キーワード:
locomotive syndrome
,
cancer
,
rehabilitation
Keyword:
locomotive syndrome
,
cancer
,
rehabilitation
pp.173-177
発行日 2021年4月20日
Published Date 2021/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei79_173
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は じ め に
わが国においては現在2人に1人ががんに罹患するとされ,また近年のがんに対する治療の発展により,がん患者の生命予後もよくなり,いわゆるがんサバイバーが増加している.また同時に,国民の高齢化により運動器疾患を伴うがん患者も増加している.
2007年に日本整形外科学会からロコモティブシンドロームという疾患概念が提唱され,さらにがん患者が伴う運動機能障害に対しても,「がんロコモ」として介入が望まれている.しかしながら,運動器疾患のケアを専門とする整形外科医療機関においては,がん患者に対する受け入れや介入に関し,多くの課題が考えられた.本稿では,整形外科無床診療所である当院において,がんの既往をもつ患者に対して介入を行い,その経過から今後行うべき対応を検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2021