Japanese
English
スポーツ傷害の予防・診断・治療 Ⅰ.総 論
1.スポーツ障害予防
大学ラグビーフットボール選手の腰椎椎間板変性の経時的変化と障害予防対策
-――2016年(初年)度経過報告
Lumbar disc degeneration of university rugby football players
中島 崇之
1,2
,
神崎 浩二
1,2
,
大下 優介
1,2
,
中西 亮介
1,2
,
西中 直也
1,2
,
三邉 武幸
2
T. Nakajima
1,2
,
K. Kanzaki
1,2
,
Y. Oshita
1,2
,
R. Nakanishi
1,2
,
N. Nishinaka
1,2
,
T. Sanbe
2
1昭和大学藤が丘病院整形外科
2昭和大学スポーツ運動科学研究所
1Dept. of Orhop. Surg., Showa University Fujigaoka Hospital, Yokohama
2Showa University Research Institute for Sport and Exercise Sciences, Tokyo
キーワード:
rugby football
,
lumbar disc degeneration
,
medical checkup
Keyword:
rugby football
,
lumbar disc degeneration
,
medical checkup
pp.19-23
発行日 2018年4月25日
Published Date 2018/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei73_19
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
これまでにもスポーツ選手において,椎間板変性が好発するとの報告はあり1),スポーツ競技と頚椎・腰椎の椎間板変性についての調査・研究は数多くみられる1,2).しかし,そのような椎間板変性に関する調査・研究は,横断的調査に比べると,競技活動を継続するなかでの経時的変化を調査・研究する縦断的調査はまだまだ少ない.
2016年より当研究所は大学と提携して,ラグビーフットボール選手のメディカルチェックの実施を開始した.
本研究の目的は,ラグビーフットボール選手のメディカルチェックとして実施した腰椎の単純X線・MRI画像検査の結果をまとめ,腰椎椎間板変性について横断的調査に加え,経時的変化を調査することで縦断的な面の両方から,スポーツ選手,特にラグビーフットボール競技と椎間板変性の関係を検討・調査・研究することである.またその調査・研究からラグビーフットボール競技と椎間板変性の関係の特徴を明らかにし,障害予防対策に役立てることである.2016年初年度の経過報告をまとめた.
© Nankodo Co., Ltd., 2018