特集 スポーツ外傷
ラグビー選手の外傷とその理学療法
小林 寛和
1
Kobayashi Hirokazu
1
1(財)スポーツ医・科学研究所
pp.159-168
発行日 1996年3月15日
Published Date 1996/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104496
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1.はじめに
ラグビーは球技でありながらも,相手との攻防のなかで有利に試合を進めるためにタックルなどの激しいコンタクトを要するプレーがゲームで主要となる格闘性の高い競技である.そのために選手の外傷発生も多くみられ,膝靱帯損傷や骨折などで長期間の競技活動の中止を余儀なくされるものも少なくはなく,脊椎外傷などの生涯にわたる後遺症が残存してしまう重症外傷も時には発生してしまう.
本稿では,筆者が整形外科医と共同して某社会人ラグビーチーム(以下,チーム)の選手に対して医療活動を数年間試みてきた経験から,ラグビー選手に多い外傷を提示する.また,治療やアスレチックリハビリテーション,さらには外傷予防に必要な知識について述べていきたい.
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