Japanese
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特集 アスリートの脊椎・脊髄障害—病態と早期復帰への工夫
スポーツ選手の腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡下後方手術
Microendoscopic Discectomy for the Treatment of Lumbar Disc Herniation in Athletes
寺井 秀富
1
,
金田 国一
2
,
大嶺 俊充
3
,
中村 博亮
1
Hidetomi TERAI
1
,
Kunikazu KANEDA
2
,
Toshimitsu OHMINE
3
,
Hiroaki NAKAMURA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科整形外科学
2運動器ケア しまだ病院整形外科
3運動器ケア しまだ病院リハビリテーション科
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Graduate School of Medicine
キーワード:
内視鏡下髄核摘出術
,
microendoscopic discectomy
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
アスリート
,
athlete
Keyword:
内視鏡下髄核摘出術
,
microendoscopic discectomy
,
腰椎椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
アスリート
,
athlete
pp.239-245
発行日 2018年3月25日
Published Date 2018/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5002200823
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はじめに
腰椎椎間板ヘルニアに対する手術療法(椎間板摘出術)として,顕微鏡下椎間板ヘルニア摘出術(microscopic discectomy:MD)や内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(microendoscopic discectomy:MED),経皮的内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術(percutaneous endoscopic lumbar discectomy:PELD)など,さまざまな低侵襲手術手技が確立している.一般患者におけるそれら低侵襲手術手技の成績は非常に良好であり,術式間で大きな差はないとされている5).しかし,アプローチやワーキングスペースの大きさなど各術式の特徴とそれらの手技に適するヘルニアのタイプについて知っておく必要がある.本稿では,アスリートの腰椎椎間板ヘルニアの手術に関して,どのような場合にMEDが適しているか,実際にMEDを行う際の注意点,MED術後のスポーツ復帰の状況などについて述べる.
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