臨床室
非定型大腿骨骨折に対して大腿骨内側顆からの有茎薄骨移植を行った1例
浦田 隆司
1
,
長田 龍介
,
頭川 峰志
,
元村 拓
,
松下 功
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨粗鬆症
,
骨板
,
再手術
,
再発
,
大腿骨
,
大腿骨骨折
,
超音波療法
,
Alendronate
,
Teriparatide
,
骨折-補綴物周囲
,
血管柄付き骨移植
Keyword:
Bone Plates
,
Femoral Fractures
,
Femur
,
Fracture Fixation, Internal
,
Osteoporosis
,
Radiography
,
Recurrence
,
Reoperation
,
Ultrasonic Therapy
,
Teriparatide
,
Alendronate
,
Periprosthetic Fractures
pp.1177-1180
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016081674
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78歳女。両側人工股関節全置換術後、骨粗鬆症に対してアレンドロン酸ナトリウム水和物を5年間服用していた。76歳時に転倒により右大腿骨インプラント周囲骨折を受傷し、プレート固定術を受けたが、術後4ヵ月時にプレートの折損を伴う再骨折を生じ、腸骨移植とプレート再固定術が施行された。その後も仮骨形成が乏しく、歩行時痛が出現したため、追加加療目的に当科紹介となった。臨床経過および画像所見より、インプラント周囲の非定型大腿骨骨折と診断し、大腿骨内側顆からの有茎薄骨移植を行った。術後はLIPUSを使用するとともに、週1回のテリパラチド製剤を併用した。その結果、術後1年の単純X線で移植した薄骨部分からの骨形成が確認された。
©Nankodo Co., Ltd., 2015