臨床室
遷延癒合を起こしたビスホスホネート関連非定型大腿骨転子下骨折に対してテリパラチド週1回製剤が有効であった1例
三谷 雄一
1
1NTT長野病院 整形外科
キーワード:
Diphosphonates
,
股関節部骨折
,
髄内固定法
,
骨折-非癒合性
,
骨ネイル
,
Teriparatide
,
骨折-骨粗鬆症性
Keyword:
Bone Nails
,
Diphosphonates
,
Fracture Fixation, Intramedullary
,
Fractures, Ununited
,
Hip Fractures
,
Teriparatide
,
Osteoporotic Fractures
pp.332-335
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013197294
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84歳女。左大腿部痛を主訴とした。骨粗鬆症にて5年以上ビスホスホネート製剤を服用しており、転倒後に腰痛を訴えて受診した際の単純X線像では大腿骨転子外側に皮質骨の肥厚と横骨折線を認めた。また、骨折直前の尿中I型コラーゲン架橋Nテロペプチド(NTX)値は前年より低く、ビスホスホネート関連非定型大腿転子下骨折と診断してミノドロン酸を休薬したが、ふらついた際に左大腿部痛が生じて歩行不能となった。観血的整復固定術を行うも遷延癒合となったため、テリパラチド酢酸塩56.5μgを開始したところ、24回の投与で骨癒合とNTX値の上昇を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013