変形性膝関節症の診断と治療
診断・評価の進歩 関節症マーカー 血清マーカーによる変形性膝関節症の病態評価・進行予測 cartilage oligomeric matrix proteinとヒアルロン酸を用いた検討
伊達 秀樹
1
,
森田 充浩
,
早川 和恵
,
山田 治基
1藤田保健衛生大学 整形外科
キーワード:
生物学的マーカー
,
Hyaluronic Acid
,
X線診断
,
性因子
,
疼痛測定
,
分散分析
,
分類
,
変形性膝関節症
,
視覚アナログ尺度
,
Cartilage Oligomeric Matrix Protein
,
患者重症度
,
病態生理
Keyword:
Analysis of Variance
,
Classification
,
Hyaluronic Acid
,
Pain Measurement
,
Radiography
,
Sex Factors
,
Biomarkers
,
Osteoarthritis, Knee
,
Visual Analog Scale
,
Cartilage Oligomeric Matrix Protein
,
Patient Acuity
pp.42-46
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015264370
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血清マーカーによる変形性膝関節症(膝OA)の病態評価・進行予測について、軟骨オリゴマー基質タンパク質(COMP)とヒアルロン酸を用いて検討した。有疼痛症状の膝OA患者139例を対象とした。ベースライン時の平均COMP値は12.5±5.2で、性差は認めなかった。また、BMIとの相関も認めなかった。ベースライン時の平均HA値は91.1±54.2ng/mlで、女性が有意に高値を示した。BMIとの相関を認めなかった。COMP値はVAS、Lequesne indexともに明らかな相関は示さなかった。HA値はVASスコアとは明らかな相関は示さなかったが、Lequesne indexと有意な正の相関を示した。COMP値の経時的変化では、6ヵ月時で急速進行群が非進行群に比して有意な高値を示したが、それ以外の時点では明らかな差はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015