整形外科の手術手技-私はこうしている
脊椎・骨盤・体幹 骨盤 骨盤腫瘍切除におけるCTガイド下ナビゲーションシステム使用のコツ
秋山 達
1
,
神田 翔太郎
,
前田 陽典
,
遠藤 実
,
税田 和夫
1自治医科大学附属さいたま医療センター 整形外科
キーワード:
骨腫瘍
,
骨盤骨
,
X線CT
,
コンピュータ支援手術
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Pelvic Bones
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Surgery, Computer-Assisted
pp.237-240
発行日 2014年10月10日
Published Date 2014/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2015040724
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骨盤腫瘍切除におけるCTガイド下ナビゲーションシステム(ナビ)について検討した。骨盤部腫瘍切除にナビを使用した7例8手術を対象とした。腸骨翼切除1例(軟骨肉腫)、寛骨臼関節包外式切除2例(軟骨肉腫、骨未分化多型細胞肉腫)、腸骨仙骨合併切除1例(軟骨肉腫)、仙骨切除2例(奇形腫、脊索腫)、仙骨骨腫瘍掻爬術1例2手術(骨巨細胞腫)であった。仙骨骨腫瘍掻爬術は出血制御のため二期的手術とした。アンテナ設置からリファレンスが終了し、ランドマークとの一致を確認するまでの時間はシステムに習熟した後は20分程度であった。全例において、予定骨切りラインどおりに骨切除を行えた。術中に同定予定であった仙椎神軽根や上下臀動脈などの神経血管はほぼ誤差なく同定できた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014