臨床室
骨盤内巨大神経鞘腫の摘出術に神経モニタリングを併用した1例
内原 悠斗
1
,
重松 英樹
,
小泉 宗久
,
岩田 栄一朗
,
森本 安彦
,
田中 康仁
1奈良県立医科大学 整形外科
キーワード:
筋電図
,
骨腫瘍
,
骨盤骨
,
MRI
,
神経鞘腫
,
鑑別診断
,
仙椎
,
体性感覚誘発電位
,
集学的治療
,
運動誘発電位
,
術中神経生理学的モニタリング
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Combined Modality Therapy
,
Diagnosis, Differential
,
Evoked Potentials, Somatosensory
,
Electromyography
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Neurilemmoma
,
Pelvic Bones
,
Sacrum
,
Evoked Potentials, Motor
,
Intraoperative Neurophysiological Monitoring
pp.1069-1072
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016017286
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66歳男。前医での腹部単純CTにて右前仙骨孔から脊柱管内に連続した100mm大の神経根嚢胞を指摘され当院紹介となった。MRI所見より右S1神経根に接した巨大神経鞘腫を考え腫瘍摘出術を行うこととし、神経損傷防止のため術中神経モニタリング(SEP、MEP、EMG、BCR)を併用した。神経モニタリングの併用により神経損傷を起こさず、腫瘍を最大限に摘出することが可能であった。病理診断は神経鞘腫で、術後3ヵ月のMRIでは腫瘍の大部分が摘出されていることが確認され、術後経過も良好であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2015