人工関節置換術-最新の知見
人工関節置換術の周術期管理、リハビリテーション その他(合併症予防など) 肝機能障害を伴った患者に対する人工股関節全置換術施行時の出血対策 周術期死亡例を含む検討
黒田 貴顯
1
,
松浦 正典
,
坂和 明
,
洲鎌 亮
,
大橋 弘嗣
,
鍵山 博士
,
岡本 雄策
,
冨田 益広
,
高藤 浩範
,
祷 史明
,
鈴鹿 智章
,
箕田 行秀
1東住吉森本病院 整形外科
キーワード:
関節疾患
,
肝臓疾患
,
血漿
,
股関節
,
死亡
,
血小板輸血
,
失血-外科
,
重症度指標
,
赤血球輸血
,
周術期管理
,
股関節置換術
,
セメントレス人工関節
,
新鮮凍結血漿
,
赤血球濃厚液
Keyword:
Death
,
Hip Joint
,
Joint Diseases
,
Liver Diseases
,
Plasma
,
Plasma
,
Severity of Illness Index
,
Blood Loss, Surgical
,
Erythrocyte Transfusion
,
Platelet Transfusion
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Perioperative Care
pp.272-275
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270848
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肝機能障害を伴った患者に対する人工股関節全置換術(THA)施行時の出血対策について検討した。肝機能障害のある患者に対しTHAを施行した12例13股を対象とした。THA周術期に2例が死亡し、経過はいずれも術中、術後に大量出血を生じ肝不全からDICとなり、全身状態が改善せずMOFで死亡した。ICUに入室し加療が必要となったが、その後、全身状態が回復しリハビリテーションを含むTHA後加療を2股で継続できた。術後一般病棟で管理能で、通常のTHA後療法を9股に行った。死亡群の2股はいずれも術前に予防的に新鮮凍結血漿(FFP)、血小板濃厚液(PC)の輸血を施行せず、術中に赤血球濃厚液(RCC)、FFP、PCの輸血する準備をせず手術を開始した症例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014