特集 小児で経験する「血液の異常」-血液疾患の鑑別とトピックス
総論 小児・新生児の輸血療法
柴 徳生
1
1横浜市立大学附属病院 輸血細胞治療部
キーワード:
アレルギー
,
サイトメガロウイルス感染症
,
血液型判定と血液交差適合試験
,
血漿
,
水-電解質平衡異常
,
輸血
,
溶血
,
血小板輸血
,
赤血球輸血
,
医薬品適正使用
,
輸血関連急性肺障害
,
血液媒介感染
,
新鮮凍結血漿
,
不規則性抗体
,
血小板濃厚液
Keyword:
Blood Transfusion
,
Cytomegalovirus Infections
,
Blood Grouping and Crossmatching
,
Water-Electrolyte Imbalance
,
Hypersensitivity
,
Hemolysis
,
Erythrocyte Transfusion
,
Platelet Transfusion
,
Plasma
,
Plasma
,
Transfusion-Related Acute Lung Injury
,
Blood-Borne Infections
pp.1045-1049
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021295249
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<Key Points>(1)生後4ヵ月以内の児ではABO血液型はオモテ試験のみで判定を行う。O型以外の赤血球輸血時は間接抗グロブリン試験を含む交差適合試験などで母親からの移行抗体(IgG型抗A/抗B)の有無を確認する。(2)新生児の赤血球輸血は急性期を過ぎ状態が安定している児ではHbのトリガー値を7g/dLとする。(3)出血症状がない新生児の血小板輸血のトリガー値は2万~3万/μLとする。未熟児、生後数日以内、凝固障害を併発している児ではより高い血小板数を維持する。(4)サイトメガロウイルス(CMV)抗体陰性または未確認の母体の胎児、生後28日未満の児への輸血時は、可能であればCMV抗体陰性血を用いる。
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