人工関節置換術-最新の知見
特殊な疾患、高度の変形を伴う例に対する人工関節 感染後の人工関節 感染人工関節に対する術前評価スコアリングシステム 予備的研究の報告
おおえ 賢一
1
,
植田 成実
,
中村 知寿
,
岡本 尚史
,
上田 祐輔
,
飯田 寛和
1関西医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
抗細菌剤
,
骨セメント
,
再手術
,
術前診断
,
ブドウ球菌感染症
,
ROC曲線
,
パイロットプロジェクト
,
後向き研究
,
治療成績
,
比例ハザードモデル
,
補綴関連感染症
,
股関節置換術
,
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌
,
Kaplan-Meier法
Keyword:
Anti-Bacterial Agents
,
Bone Cements
,
Radiography
,
Pilot Projects
,
Staphylococcal Infections
,
Retrospective Studies
,
ROC Curve
,
Reoperation
,
Proportional Hazards Models
,
Treatment Outcome
,
Prosthesis-Related Infections
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Kaplan-Meier Estimate
,
Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus
pp.244-247
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2014270841
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感染人工関節に対する術前評価スコアリングシステムについて検討した。術後2年以上経過観察可能であった症例と感染再燃例の56例56関節を対象とした。一期的再置換術17関節、二期的再置換術39関節で、関節生存率は人工関節抜去を終点としたとき10年で94%および87%であった。一期的・二期的再置換術間で、治癒例の平均スコアは有意差を認め、二期的治癒例・多期的治癒例間でも有意差を認めた。また、スコアリングの全項目において一期的再置換術のスコアは高く、全身状態、感染期間および手術回数、再建時骨移植の必要性の3項目で2群間に有意差を認めた。一期的・二期的再置換術を含めた感染再燃例で単変量解析を行うと、危険因子は全身状態、起炎菌およびCRPで、多変量解析でスコアリングシステムは有意差を認めた。ROC曲線分析で、カットオフを4点とすると感受性83%、特異性100%で、感染再燃のリスクは83%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014