発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004274699
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股関節術後感染12例12関節(男5例・女7例,平均66.1歳)を対象とした.原疾患は変形性関節症5例,関節リウマチ1例,特発性大腿骨頭壊死症2例,大腿骨頸部骨折3例,色素性絨毛結節性滑膜炎1例であった.先行手術は人工関節置換術10例,大腿骨骨切り術2例で,感染発症までの期間は1週~10年2ヵ月であった.起因菌はStaphylococcus epidermidisが4例,MSSA,MRSAが各2例,その他2例であった.初回手術で人工物を全て抜去したのは9例で,残したまま治療した3例のうち追加手術が不要であったのは1例であった.一期的再置換術は1例で行った.二期的再置換術9例には持続洗浄を行ったが,最近の4例では抗菌薬含有セメントスペーサーを併用した.持続洗浄期間は10~41日で,再置換術までの待機期間は平均4.5ヵ月であった.最終的に人工関節で関節機能を再獲得したのは9例で,うち8例はバイポーラ型人工骨頭使用であった.他の3例は股離断,Girdlestone,セメントスペーサー設置中である
©Nankodo Co., Ltd., 2004