カラーフォーラム
ヘッドネック接合部に腐食がみられたmetal-on-metal人工股関節全置換術後のadverse reactions to metal debris
赤坂 嘉之
1
,
道下 和彦
1地域医療機能推進機構湯河原病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
再手術
,
再発
,
MRI
,
生検
,
変形性股関節症
,
人工器官機能不全
,
股関節置換術
,
体内埋込み具の除去
,
メタルオンメタル人工関節
Keyword:
Biopsy
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Recurrence
,
Reoperation
,
Osteoarthritis, Hip
,
Arthroplasty, Replacement, Hip
,
Device Removal
,
Metal-on-Metal Joint Prostheses
pp.550-551
発行日 2015年6月1日
Published Date 2015/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015285027
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63歳女。右大腿前面の腫脹、右股関節痛を主訴とした。金属対金属摺動面(MoM)人工股関節全置換術(THA)後1年6ヵ月に主訴を自覚し、術後3年に再診した。切除生検術を選択したが術後1年で再発した。Adverse reactions to metal debris(ARMD)の診断で、初回THA後5年2ヵ月に摺動面とステムの再置換および偽腫瘍切除を行ったところ、術中ヘッドネック接合部に金属腐食塊の付着が認められた。術後はMoM周囲反応性病変、骨溶解の進行、ステムの弛みを認めることなく、股関節痛の消失と歩行能力の改善が得られ、術後3年経過時点で再発はない。
©Nankodo Co., Ltd., 2015