発行日 2005年12月1日
Published Date 2005/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2006091351
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38歳女.両中足部内側部痛および歩行障害を主訴とした.家族の介護の際に左足部を捻り,疼痛が出現した.初診時所見,単純X線所見より,左側舟状骨・第一楔状骨間癒合症(本症)と診断した.踵歩行を指示し,鎮痛剤投与,トリガーポイント注射を行ったが,改善しなかった.シーネ固定し,両松葉杖による左下肢免荷歩行を開始したが,右側にも疼痛が出現した.単純X線・CT,MRI各所見より,両側性の本症と診断した.両側とも残存した関節軟骨の掻爬,自家腸骨移植術を行い,ステープルにて舟状骨・第一楔状骨関節固定術を行った.術後4週間で全荷重を開始し,術後6週で片杖歩行,術後6ヵ月で抜釘を行った.術後7ヵ月現在,症状は消失し,日常生活に支障はない.なお,今までに,本症で片側を治療中に反対側に発症した症例の報告はない
©Nankodo Co., Ltd., 2005