腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する診断・評価の進歩 画像および機能診断 腰部脊柱管狭窄症における腰部脊柱筋の筋収縮と血流動態
中間 季雄
1
,
星野 雄一
1栃木県厚生農業協同組合連合会下都賀総合病院 整形外科
キーワード:
筋収縮
,
筋電図
,
血液循環
,
脊柱管狭窄
,
脊椎疾患
,
腰仙部
,
腰椎
,
ROC曲線
Keyword:
Blood Circulation
,
Electromyography
,
Lumbar Vertebrae
,
Lumbosacral Region
,
Muscle Contraction
,
Spinal Diseases
,
Spinal Stenosis
,
ROC Curve
pp.24-31
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222835
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腰部脊柱管狭窄症(LSCS)における腰部脊柱筋の筋収縮と血流動態について検討した。LSCS例17例を対象とし、健常成人男性14例、健常高齢女性6例を比較対象とした。健常者は、腹臥位体幹伸展動作(求心性収縮)がもっとも筋活動は高く、負荷が増えるにつれて筋活動量は増大し、高齢者、LSCS例も同様であった。健常者のヘモグロビンインデックス(HbI)変化は、坐位、前屈動作、前屈動作+負荷時において急激に上昇してほぼ平衡に達し、立位をとると急激に低下し、健常高齢者も同様であった。LSCS例では、健常者に近いパターンは1例のみで、ほとんどの例が顕著な違いを示した。健常者では歩行開始とともにHbIはすぐに低下し、ほぼ一定の値を維持した。歩行を中止すると再び上昇して一定の値をとった。LSCS例では、歩行開始後もHbIはすぐに変化せず、徐々に低下して、歩行を中止するとHbIが上昇するパターンを5例に認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013