運動器疾患の画像診断
MRI診断 膝関節障害に対する画像検査 変形性膝関節症における内側半月側方偏位のMRIと超音波による評価
榎田 誠
1
,
川口 馨
,
大槻 亮二
,
豊島 良太
1鳥取大学 整形外科
キーワード:
MRI
,
膝関節
,
超音波診断
,
脛側半月
,
変形性膝関節症
Keyword:
Menisci, Tibial
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Knee Joint
,
Ultrasonography
,
Osteoarthritis, Knee
pp.140-145
発行日 2012年10月25日
Published Date 2012/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013043395
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MRIでみられる内側半月側方偏位(以下MRD)は、膝OAの病態に関わる重要な所見として注目されている。今回、MRDの危険因子について検討した(以下;研究1)。また、荷重時のMRDを超音波で評価し、膝OAの病態との関連について検討した(以下;研究2)。研究1の対象は、膝関節痛を主訴に当科受診した患者のうち、明らかな膝靱帯損傷や半月損傷、K-L grade 3以上のOAを認めない160例とした。研究2の対象は、内側型膝OA 78例および正常膝20例とした。研究1の結果、MRDの有意な危険因子として[半月の形態]と[関節裂隙狭小化]が抽出された。研究2の結果、正常膝群の荷重時MRDは性差を認めなかったのに対し、OA膝群のMRDは女性が男性よりも大きかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012