特集 運動器画像診療の最前線
部位別・疾患別画像診療の最前線 膝関節の画像診療 変形性膝関節症に対する超音波診断の有用性について
千葉 大輔
1
,
石橋 恭之
1弘前大学 大学院医学研究科整形外科学講座
キーワード:
滑膜炎
,
関節水症
,
膝関節
,
超音波診断
,
膝半月
,
変形性膝関節症
Keyword:
Hydrarthrosis
,
Knee Joint
,
Menisci, Tibial
,
Synovitis
,
Ultrasonography
,
Osteoarthritis, Knee
pp.52-58
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2018192544
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<画像診療のポイント>●変形性膝関節症(osteoarthritis of the knee;膝OA)の画像診断は単純X線検査やMRI検査が一般的で、超音波検査の有用性についてのエビデンスは十分ではない。●筆者らの調査では、超音波で観察した内側半月逸脱(medial meniscal extrusion;MME)が、3年後の単純X線上の膝OA悪化との関連が認められた。また、超音波で評価した膝蓋上嚢における水腫面積が滑膜炎の程度を反映し、膝関節症状の変化と関連していた。●超音波検査で内側半月板や膝蓋上嚢の水腫を観察することで、患者個々の膝OAの病態を簡便に把握できると考えられる。
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