発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009271663
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FDG-PETを利用した四肢発生の骨肉腫に対する化学療法の効果予測について検討した。四肢発生の骨肉腫6例7部位を対象とし、化学療法前、化学療法後早期、手術直前(最終)にFDG-PETを実施した。組織学的壊死率と早期・最終集積比には強い相関がみられた。治療反応群(4部位)の早期集積比は0.59、最終集積比は0.46で、早期に占める最終集積比の割合は78%であった。治療非反応群(3部位)の早期集積比は1.17、最終集積比は1.11で、早期に占める最終集積比の割合は95%であった。集積比は早期が最終の約80%以上を占めた。また、治療反応群のFDG-PETにおいて、早期集積比のcut off pointは0.6以下に設定することが示唆された。FDG-PETを利用した術前化学療法の効果予測は、有用だと考えられた。
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