骨粗鬆症-新たなる骨折を防ぐ最新の治療戦略
大腿骨近位部(頸部)骨折の病態・診断・治療と連携 連携 クリニカルパス(病院から診療所を含めての地域連携) 急性期病院における大腿骨頸部骨折治療およびクリニカルパスの変遷
鈴木 康司
1
,
河内 貞臣
,
南家 秀樹
,
能瀬 宏行
,
松倉 遊
,
日山 鐘浩
1JAとりで総合医療センター 整形外科
キーワード:
大腿骨頸部骨折
,
歩行
,
地域社会ネットワーク
,
クリティカルパス
,
急性期病院
,
病診連携
Keyword:
Femoral Neck Fractures
,
Gait
,
Critical Pathways
,
Community Networks
pp.160-163
発行日 2011年10月20日
Published Date 2011/10/20
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2012139410
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
2003年~2010年に入院・手術的治療を行った大腿骨頸部・転子部骨折635例654関節(男178例、女442例、平均79歳)について報告した。各年の入院期間は、自宅退院、転院例共に平均25~30日で推移していた。2006年の地域連携クリニカルパス導入後における転院先(回復期病院)での入院日数は、平均75日であった。患者本人も含めた同居人数は2003年が平均3.3人、2010年2.7人と漸減傾向にあった。自宅退院数と転院数は2006年に逆転し、自宅退院率は2006年迄が平均60~70%、2006年は50%、2010年は37.6%と漸減した。死亡退院15例を除く移動能力の変化は、骨折前が独歩239例、杖~歩行器歩行361例、車椅子19例、ベッド上1例であったが、転院時または退院時は独歩19例、杖~歩行器歩行521例、車椅子77例、ベッド上3例となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011