運動器疾患に対する最小侵襲手術
関節形成術 関節鏡 下肢 スポーツ選手の足関節後方インピンジメント症候群に対する鏡視下手術
松井 智裕
1
,
熊井 司
,
東山 一郎
,
松本 憲和
,
松田 剛典
,
田中 康仁
1大淀町立大淀病院 整形外科
キーワード:
関節可動域
,
関節鏡法
,
距骨
,
止血帯
,
リハビリテーション
,
治療成績
,
運動選手
,
手術時間
,
足関節インピンジメント
Keyword:
Arthroscopy
,
Rehabilitation
,
Tourniquets
,
Talus
,
Range of Motion, Articular
,
Treatment Outcome
,
Athletes
,
Operative Time
pp.60-63
発行日 2011年4月10日
Published Date 2011/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011225818
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
スポーツ選手の足関節後方インピンジメント症候群に対し、開創法で手術を施行した6例6足(男5例・女1例)と、鏡視下法で施行した11例13足(男7例・女4例)の成績を比較した。全例bony impingementを認め、三角骨や距骨後突起の切除を行った。また開創群の2例に衝突性外骨腫を合併し、鏡視下群の2例に長母趾屈筋腱(FHL)障害合併を認めたが、FHLに対する追加処置は必要としなかった。手術時間は開創群平均41分、鏡視下群78分であった。追跡期間4~42ヵ月で、スポーツ復帰までの期間は開創群平均11.8週、鏡視下群5.3週であった。日本足の外科学会スコアは、開創群が術前76.6(69~87)点、最終調査時96.7(87~100)点、鏡視下群はそれぞれ76.6(67~87)点、96.7(90~100)点であった。開創群では全例ターニケットを術中使用したが、鏡視下群は不要であった。術後合併症は、開創群の2例で手術創の不快感を認めたが、鏡視下群では全例認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011