発行日 2004年6月1日
Published Date 2004/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004248935
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ピロン骨折を含む脛骨遠位部骨折に対してslipped plate固定を行った6例について検討した.骨折型はAO分類で42-A2・B2・B3・C3各1例,43-B1・B3各1例で,全例に腓骨骨折を伴っていた.術後に軟部組織障害を起こした症例はなかった.整復が不十分であった1例で仮骨の出現が遅延し,冠状面で7°,矢状面で4°の角状変形を残したが,その他の症例では3~6週で仮骨が出現し,その後良好なアライメントで骨癒合が得られた.関節ROM制限をきたした症例はなかった.本法は髄内釘が適応とならない脛骨遠位部骨折に対し有用な方法であると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2004