創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
骨盤損傷に対する適応と成績 骨盤輪骨折に対する創外固定の適応と成績
松村 福広
1
,
萩原 秀
,
関矢 仁
,
星地 亜都司
,
吉川 一郎
,
星野 雄一
1自治医科大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
外固定器
,
車椅子
,
骨折固定法
,
骨盤骨
,
治療成績
,
骨盤骨折
Keyword:
Fracture Fixation
,
Radiography
,
Pelvic Bones
,
Wheelchairs
,
Treatment Outcome
,
External Fixators
pp.196-200
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181727
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骨盤輪骨折に対してHoffmann II創外固定器を用いて治療した21例(男12例・女9例・平均46歳)の成績を報告した。骨折型はAO分類type B1が4例、B2が4例、B3が1例、C1が9例、C2が3例で、C1の1例が開放骨折であった。合併損傷は頭部・顔面4例、胸部10例、腹部3例、泌尿器3例、上肢骨折7例、下肢骨折9例で、injury severity scoreは9~41点であった。創外固定器装着時期は受傷日19例、翌日1例、12日後1例で、装着期間は2~11週であった。治療中の合併症としてピン刺入部感染を4例に認め、抗生物質投与とピン抜去で治癒した。経過観察期間4~48ヵ月で、Majeedスコアは受傷前に仕事をしていた15例が平均89点、仕事をしていなかった6例は71点であった。全体ではexcellent 14例、good 4例、fair 2例、poor 1例であった。X線学的評価で転位を認めたのは9例で、その臨床成績はexcellent 4例、good 2例、fair 2例、poor 1例であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009