創外固定の原理と応用 基礎から新しい臨床展開まで
骨折後変形治癒に対する適応と成績 T-Garches創外固定器を用いた下肢変形矯正骨切り術の治療成績
浦野 典子
1
,
高村 和幸
,
柳田 晴久
,
和田 晃房
,
藤井 敏男
1佐賀整肢学園こども発達医療センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
外骨症
,
外固定器
,
関節炎-感染性
,
くる病
,
脛骨
,
骨切り術
,
骨形成不全症
,
骨折固定法
,
膝関節
,
低リン血症-家族性
,
治療成績
,
Blount病
Keyword:
Arthritis, Infectious
,
Exostoses
,
Fracture Fixation
,
Hypophosphatemia, Familial
,
Knee Joint
,
Osteogenesis Imperfecta
,
Osteotomy
,
Radiography
,
Rickets
,
Tibia
,
Treatment Outcome
,
External Fixators
,
Blount Disease
pp.128-132
発行日 2009年4月10日
Published Date 2009/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009181716
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
脚長差を伴う膝変形に対しT-Garches創外固定器を用いて矯正骨切り術を行った11例(男2例・女9例・平均11歳9ヵ月)の成績を報告した。疾患はBlount病4例、化膿性膝関節炎後2例、脛骨外骨腫1例、ビタミンD抵抗性くる病1例、骨系統疾患2例、脛骨列形成不全1例で、5例に他院での矯正骨切術歴があった。矯正のみ施行は4例、矯正と脚延長の同時施行が7例であった。延長量は10~40mm、矯正角度は内外反10~25°(緩徐)、外旋10~20°(一期的)であった。術後経過観察2ヵ月~5年1ヵ月で、全例骨癒合は良好であった。1例で長母指伸筋の筋力低下を認め、腓骨神経麻痺が疑われたが、徐々に改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009