上肢の外科 最近の進歩
上肢悪性腫瘍に対する手術の成績と問題点 上肢悪性腫瘍に対する治療の工夫
中村 知樹
1
,
松原 孝夫
,
松峯 昭彦
,
楠崎 克之
,
内田 淳正
1三重大学 大学院整形外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
温熱療法
,
骨腫瘍
,
磁気
,
上肢
,
軟部組織腫瘍
,
磁性体
Keyword:
Bone Neoplasms
,
Hyperthermia, Induced
,
Magnetics
,
Medical Illustration
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Upper Extremity
pp.226-230
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2009019981
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四肢に発生した悪性骨・軟部腫瘍の外科的切除は広範囲切除が原則とされており、腫瘍の発生部位によっては切除時に腱・神経・血管束などを合併切除した結果、重大な患肢機能障害を生じることがある。そこで著者等は、局所再発を抑制しながら可能な限り患肢機能の温存を図るために、腫瘍親和性を有する色素であるアクリジンオレンジ(AO)を用いた治療法「AO therapy」を独自に開発し、臨床応用している。今回、上肢の悪性骨・軟部腫瘍に対するAO therapyの方法について紹介し、治療成績を報告した。また、当科では主に転移性骨腫瘍に対する新しい温熱療法として電磁場を用いた治療法(磁性体温熱療法)を開発し、臨床応用を開始しているので併せて報告した。
©Nankodo Co., Ltd., 2008