特集 知っておきたいMRI画像診断のコツ
MRIのリスクマネジメント
廣瀬 正典
1
,
扇谷 芳光
,
後閑 武彦
1昭和大学 医学部放射線医学講座
キーワード:
熱傷
,
金属
,
磁気
,
MRI
,
医療事故防止
,
人工器官と補綴物
,
高周波
,
磁界
,
磁性体
Keyword:
Burns
,
Magnetics
,
Metals
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Prostheses and Implants
,
Magnetic Fields
pp.30-33
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.18885/J01843.2018192365
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<チェックポイント>
●検査を施行するにあたり、最重要事項は患者の確認である。
●MRIは高磁場内で施行される検査である。そのリスクには静磁場、RFパルス、傾斜磁場によるものがあり、磁性体の吸着、発熱に注意が必要である。
●体内埋め込み金属インプラント患者では、インプラントのMRI適合性を確認しなければならない。
●胎児に対するMRIの安全性は確立されておらず、器官形成期以前の妊婦、胎児の検査は施行しないほうがよい。
●リスクを回避するために、検査室に磁性体を持ち込まないシステムの構築、院内職員へのMRIのリスク教育、検査にあたってのMRI禁忌患者でないことの問診等による確認が必要である。
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