高齢者骨折に対する私の治療法
転倒予防プログラム・リハビリテーションおよび装具 転倒予防教室 短期間(6週間)転倒予防教室での運動機能の変化 1年後の転倒と骨折頻度
福田 文雄
1
,
肱岡 昭彦
1北九州中央病院 リハビリテーション科
キーワード:
質問紙法
,
健康教育
,
骨折
,
事故防止
,
転倒・転落
,
姿勢バランス
,
歩行
Keyword:
Accident Prevention
,
Accidental Falls
,
Postural Balance
,
Gait
,
Health Education
,
Surveys and Questionnaires
,
Fractures, Bone
pp.254-257
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2008055171
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
転倒予防教室に参加した56例(平均74.6±5.2歳)を対象に、理学療法士による運動指導を中心に、メディカルチェック、運動機能評価、筋力強化運動、歩行指導、リズム体操などを1グループ8人制、週1回約1時間を6週間行った。運動機能について、下肢筋力は、椅子からの10回起立・着席動作時間は開始時21.7秒、終了時20.1秒と減少していたが有意ではなかった。バランス能力は、開眼片脚立位時間は開始時右16.1秒、左14.0秒、終了時各々23.2秒、20.1秒と増加し有意差がみられた。10歩タンデム歩行時間は、開始時8.58秒、終了時6.97秒と減少し有意差がみられたた。歩行能力については、10m歩行時間は、開始時9.21秒、終了時8.48秒と減少傾向であったが有意差はなかった。終了直後は100%の参加者が運動を継続していたが、1年後は39%が運動を中止していた。転倒予防教室参加前後1年間で、転倒は22例から11例へ、骨折は7例から3例へと減少した。
©Nankodo Co., Ltd., 2007