老年医学からみた透析医療
高齢透析患者の整形外科的問題、転倒リスクと予防
寺井 美峰子
1
1聖路加国際病院 看護管理室
キーワード:
医療機能評価
,
血液透析
,
骨折
,
事故防止
,
腎不全-慢性
,
転倒・転落
,
リスク評価
Keyword:
Accident Prevention
,
Accidental Falls
,
Kidney Failure, Chronic
,
Renal Dialysis
,
Risk Assessment
,
Fractures, Bone
,
Clinical Audit
pp.1241-1246
発行日 2015年9月10日
Published Date 2015/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/J01864.2015400652
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厚生労働省の調査によると介護が必要となったおもな原因のうち「骨折・転倒」は,2013年では11.8%だった.高齢者の転倒および転倒に伴う骨折予防は,ADLとQOLの維持,健康寿命にとって大きな課題である.通院維持血液透析患者の転倒・転落のハイリスク場面・要因については,転倒場所は屋外や自宅が多く,透析室内の転倒ではトイレ歩行時や体重測定場面,そして更衣室内がハイリスクである.また,透析の影響で運動不足があることから筋力低下が転倒リスク要因であり,整形外科疾患を有する場合もハイリスクである.外来患者の転倒・転落予防のためのリスク評価や予防策検討,患者への説明が,入院患者と同様に医療者に求められている.
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