高齢者骨折に対する私の治療法
転倒予防プログラム・リハビリテーションおよび装具 転倒予防教室 エクササイズボールを用いた転倒予防教室
星野 克之
1
,
別府 諸兄
1聖マリアンナ医科大学 整形外科
キーワード:
健康教育
,
事故防止
,
身体運動
,
体操
,
転倒・転落
,
スポーツ用品
,
筋力増強訓練
Keyword:
Accident Prevention
,
Accidental Falls
,
Gymnastics
,
Health Education
,
Exercise
,
Sports Equipment
pp.258-262
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2008055172
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1999年から約7年間、著者等は転倒予防教室として、「転がる、弾む、支える」の三つの機能を持った体操用具であるエクササイズボールを用いたボール体操を週1回1年間継続して行っている。1999年に参加した女性23人についてみると、1年間しっかりと体操を継続できた人たちに関し、バランス能力及び筋力の改善が認められた。又、2000年に参加した女性24人では、転倒と関係の深い歩行に関しても、より安定した歩容を認めるようになった。更に6種類の気分尺度(緊張・不安、抑うつ・落ち込み、怒り・敵意、活気、疲労、混乱)についてPOMS検査を行ったところ、全ての項目で改善傾向が認められた。以上より、ボール体操が参加者の動機づけ維持に有用な体操であるということが示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2007