整形外科office-based surgery-1人でできるテクニック
肩、肘、手関節 橈骨遠位端骨折に対するピン固定法 整復、固定効果についてのX線学的検討
西尾 昭彦
1
,
本村 悟朗
,
水内 秀城
1一寿会西尾病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
内固定法
,
骨ネイル
,
橈骨骨折
,
骨折治癒
,
治療成績
Keyword:
Bone Nails
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Radius Fractures
,
Treatment Outcome
,
Fracture Healing
pp.64-72
発行日 2007年4月10日
Published Date 2007/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2007181329
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橈骨遠位端骨折に対しピン固定法を施行した60歳以上の27例を対象に、ピン固定法の整復、固定効果をX線学的に調査した。Volar tilt、橈骨遠位端尺側傾斜、radial lengthを術直後と癒合時で計測した。27例の平均値としてvolar tiltは術直後3.2度から癒合時5.5度で2.3度増加し、橈骨遠位端尺側傾斜は18.0度から15.6度で2.4度減少し、radial lengthは7.0mmから4.7mmで2.3mm短縮していた。神経および腱の損傷は認めなかった。以上、概ね満足できる結果が得られたことから、橈骨遠位端骨折に対するピン固定法は低侵襲で手技的に簡単かつ容易であり有用な方法と考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2007