発行日 2003年12月1日
Published Date 2003/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004144829
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最近6年半の不安定性頸椎損傷73例(男63例,16~87歳)を対象に,頸椎椎弓根スクリュー/プレート固定と椎間関節固定を行った.神経障害はFrankel分類でA:31例,B:3例,C:12例,D:18例,E:9例であり,88%に脊髄障害を認めた.経過観察期間は早期死亡・転院の6例を除いて6ヵ月以上であった.全例の平均手術時間は94分,術中平均出血量は237mlで,手術による脊髄・神経根損傷は認めなかった.局所アライメントは術前平均5.1°の後彎位が最終診察時平均7.3°の前彎位に矯正されていた.術後,1例にスクリュー逸脱,再脱臼を,2例に矯正損失を認めたが最終的には固定を得た.術後のFrankel分類による麻痺の程度は,A:29例,C:4例,D:23例,E:17例であり,19例は1段階以上改善した
©Nankodo Co., Ltd., 2003