発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007095266
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Summit PCRを用いて頸椎後方固定術を施行した21例を対象とし、Summit PCRの有用性について検討した。対象の内訳は、関節リウマチ(RA)4例、外傷8例、腫瘍性疾患3例、脊柱変形6例であった。術後最終観察時、全例で良好なアライメントの保持および固定性が得られ、神経症状が回復した。術後合併症として、プレート固定螺子の弛みが1例、頭頸移行部のロッドの折損が1例、C0~C2角の減少による開口困難が1例、透析患者の術中心停止が1例、右C5麻痺の合併が1例、転移性骨腫瘍例の前方固定プレートの弛みが1例、採骨部感染が1例に認められた。頭蓋骨プレートの弛みが生じた症例には、プレート再固定を施行したのが1例、骨癒合確認後にプレートを抜去したのが1例であった。開口困難例に対しては、頭頸移行部の固定除去を行い症状改善が得られた。最終観察時には全例で症状の改善が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2006