発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068022
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7例(全例女、平均年齢68.5歳)の手術成績(経過観察期間17.6ヵ月)を報告した。追加手術として後弓切除3例、椎弓形成術を1例に行った。全32本の頸椎椎弓根スクリューの刺入はCT上大きな問題を認めず、日整会頸髄症治療成績判定基準は術前平均7.1点から術後平均10.2点へ改善した。合併症は椎弓根スクリュー折損1例とそれに伴う偽関節1例、術後一過性C5麻痺を1例に認めた。椎弓根スクリューは強力な固定性のため骨癒合率は向上し後療法の簡略化が得られたが、重大な合併症の危険もあり、症例の厳選・周到な術前準備・確実な手技の習得に努めるべきであると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008