発行日 2006年4月10日
Published Date 2006/4/10
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2006184922
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臨床的に特発性前骨間神経麻痺(IAINP)と診断した症例の筋力回復の初覚時期を調査し,手術の至適時期について検討した.非外傷性前骨間神経麻痺の患者で,発症時に痛みを伴い,筋電図検査にて脱神経電位を認めIAINPと診断した56例中,初診時の長母指屈筋(FPL)または示指深指屈筋(FDP1)の筋力が筋電図にて0であった46例47手を対象とした.FPLが初診時に筋力0であったのは36手で,13手に回復がみられ,筋力0のまま手術となったのは13手,筋力0のまま観察が終了となったのは10手であった.FDP1が初診時筋力0であったのは34手で,9手に回復がみられ,筋力0のまま手術となったのは13手,筋力0のまま観察が終了となったのは12手であった
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